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絽の着物とは?特徴・季節・種類・着こなしを徹底解説

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夏の着物として知られている絽は、薄くて軽いことから「薄物(うすもの)」とも呼ばれています。

どんな特徴があるのか、いつ着るものなのか、帯や小物はどう合わせればいいのか、疑問が出てくる方も多いのではないでしょうか。

本記事では絽の着物の基本から、季節・種類・帯合わせ・お手入れ方法まで、初めて絽を手にする方にも分かりやすく解説していきます。

きもの講師ともこ
この記事を読めば、絽の着物を自信を持って着こなせるようになりますよ!

この記事の監修者
編集部
編集部
衣類商許可(古物商許可一覧(東京都公安委員会)第301112217619号)のもと、着物を含む衣類の流通・売買に精通した立場から、着物買取や出張買取に関する情報を監修しています。全国の着物買取業者への独自取材や、第三者機関による1,000名規模のアンケート調査をもとに、中立的な情報を発信しています。

絽の着物とは?基本的な特徴と生地の構造

絽の着物とは?基本的な特徴と生地の構造
引用;きもの永見

絽とは、生地に規則的な「絽目(ろめ)」と呼ばれる透かし穴を作った織物のことです。

この絽目によって通気性が生まれ、真夏でも着物を着られるよう工夫されています。

絹100%のものが多く、薄手で軽い着心地が特徴。光沢感があり、見た目にも涼やかな印象を与えるため、夏の礼装や準礼装として長く愛されてきた素材です。

きもの講師ともこ
「絽目」が何段ごとに入るかによって透け感や格が変わります。礼装ほど絽目が細かく上品なのが一般的ですよ。

 

横絽・縦絽・斜め絽の違い

絽には織り方によっていくつかの種類があります。

種類特徴主な用途
横絽横方向に絽目が並ぶ、最もスタンダードな絽礼装・準礼装全般
縦絽縦方向に絽目が入る。すっきりした縦のラインが特徴小紋・紬など普段着系
斜め絽絽目が斜めに入る比較的珍しい織り方個性的なデザインの着物に

一般的に「絽の着物」と言われるときは横絽を指すことがほとんどです。

 

絽・紗・麻・上布の違いは?

夏の着物素材は絽だけではありません。よく混同される素材との違いをまとめました。
絽・紗・麻・上布の違い
礼装や準礼装に使いやすいのが絽の大きな強みです。

きもの講師ともこ
紗は絽より格が低いため、フォーマルな場には絽を選ぶのが基本ルールです。覚えておくと着物選びがスムーズになりますよ。

 

絽の着物を着る季節・時期はいつ?

絽の着物は基本的に6月〜9月の夏シーズンに着用します。

絽の着物を着る季節・時期はいつ?

 

6月は単衣と絽どちらを着る?

6月は「単衣の季節」とされていますが、絽の着用はマナー違反ではありません。

6月の前半は単衣、下旬からは絽に切り替えるのが一般的です。特にフォーマルな場では下旬まで待つのが無難とされていますが、茶会や個人的な外出であれば気温を優先して問題ありません。

 

9月の絽はいつまで着られる?

9月も「衣替え」の観点から絽を着てよい時期とされますが、9月前半までを目安にすると良いでしょう。

9月中旬以降は単衣に切り替えるのがスマートです。残暑が厳しい年は9月下旬まで絽を着用することもありますが、目上の方が多いフォーマルな席では慣習を優先するのが無難です。

 

絽の着物の種類と格 どんな場面で着る?

絽の着物には礼装から普段着まで、さまざまな種類があります。格順に整理すると以下の通りです。

  1. 留袖:最礼装。結婚式など格式高い場に
  2. 訪問着:準礼装。パーティ・お茶席・お宮参りなどに
  3. 色無地:準礼装〜おしゃれ着。帯次第で格を調整できる
  4. 付け下げ:準礼装。訪問着より控えめで使い勝手が良い
  5. 小紋:普段着・おしゃれ着。カジュアルな外出に
きもの講師ともこ
「絽=礼装」というイメージが強い素材ですが、小紋になるとカジュアルに楽しめます。夏の街歩きや友人とのランチにも活躍しますよ。

 

帯合わせ・コーディネートのコツ

絽の着物には、夏用の帯を合わせるのが基本です。袷用の重い帯では素材感がちぐはぐに見えてしまいます。

礼装・準礼装の場合

絽の着物(訪問着・色無地など)には、絽刺繍の名古屋帯や絽の袋帯を合わせると格が揃います。帯締め・帯揚げも夏用(絽縮緬や絽の帯揚げ)を選びましょう。

普段着・おしゃれ着の場合

小紋や紬系の絽には、羅(ら)・麻・博多織の夏帯が軽やかに合います。帯締めをカラーレースにしたりと、夏ならではのすっきりしたコーディネートを楽しめます。

着物の格おすすめの帯
礼装(留袖・訪問着)絽の袋帯、絽刺繍の名古屋帯
準礼装(色無地・付け下げ)絽の名古屋帯、絽塩瀬の名古屋帯
普段着(小紋・紬)羅の帯、麻の名古屋帯、博多帯
きもの講師ともこ
帯だけ袷用のものを使うと見た目の季節感がずれてしまいます。小物も含めて夏素材に統一するのが、着こなし上手への近道です。

 

絽の着物の下に着るものは?長襦袢・肌着の選び方

絽の着物は透け感があるため、下に着るものにも気をつける必要があります

絽の着物の下に着るもの

長襦袢

夏用の長襦袢(絽・紗素材)を合わせます。袷用の長襦袢では透けて見えてしまうため必ず夏用を用意しましょう。色は白が基本ですが、薄い色のものでも大丈夫です。

肌着・裾よけ

汗をしっかり吸収できる素材(綿・麻・シルク)の肌着を選びます。市販の夏用着物スリップ(ワンピースタイプ)を使うと着付けが楽になります。

透けへの対処法

絽の着物は光の当たり方によって肌着や裾よけが透けることがあります。裾よけを少し長めにする・肌着の色に注意することで透けを防げます。白や薄い肌色が目立ちにくくおすすめです。

きもの講師ともこ
夏着物は着ているだけで汗をかきやすいので、肌着は汗取り機能の高いものを選ぶと快適さが全然違いますよ!

 

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絽の着物のお手入れ・保管方法

夏に着る絽の着物は汗や湿気が大敵です。長く美しく保つためにも、正しいお手入れと保管を覚えておきましょう。

着用後のお手入れ

  • 着用後はすぐにたたまず、風通しの良い場所に2〜3時間陰干しする
  • 汗が気になる部分(えり・脇・背中)は固く絞った清潔なタオルでそっと押さえる
  • シミを見つけたら自分で処理せず、早めに着物専門のクリーニング店へ
  • 長期保管前にはプロのクリーニング(丸洗い)に出しておくと安心
きもの講師ともこ
絹素材の絽は水に弱いため、自宅での水洗いは原則NGです。汚れが気になったら必ず専門店に相談しましょう。

 

保管方法

  • きれいに本だたみにして、和紙(または専用の着物用たとう紙)に包む
  • 桐たんすや着物保管ボックスに収納し、防虫剤を入れておく(直接触れないよう注意)
  • 年に1〜2回は虫干しをして湿気を逃がす
  • 夏素材は軽く薄手なため、他の着物の下に重ねないよう注意する
きもの講師ともこ
防虫剤は複数の種類を混ぜて使うと変色の原因になります。必ず1種類に統一してくださいね。

 

絽の着物の値段・相場はどのくらい?

絽の着物の価格は種類や品質によって大きく異なります。購入時の参考価格帯をまとめました。

種類新品購入時の目安
既製品の小紋・色無地2万〜10万円前後
仕立て上がりの訪問着15万〜40万円前後
フルオーダー仕立て(訪問着)30万〜100万円以上
アンティーク・中古品数千円〜数万円

もともとの購入価格が高い分、保管状態が良ければ買取でも一定の値段がつくケースが多いのが絽の着物の特徴です。

特に正絹(しょうけん)素材の訪問着や色無地は、証紙(しょうし)と一緒に査定に出すことで買取額が大きく変わることがあります。

きもの講師ともこ
「高く買ったのにこんな値段で…」とならないためにも、査定は着物の価値を熟知した専門業者に依頼するのがポイントです。

 

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まとめ:絽の着物をもっと楽しむために

今回は絽の着物について、特徴から季節・種類・帯合わせ・お手入れ・値段まで解説しました。

  • 絽は規則的な「絽目」で通気性を高めた夏専用の織物
  • 着用時期は6月下旬〜9月が基本。盛夏(7〜8月)が最も使いやすい
  • 礼装から普段着まで幅広くカバーでき、夏着物の中でも格が高い素材
  • 帯・長襦袢・小物は必ず夏用のものに統一する
  • お手入れは陰干し→専門クリーニング→桐たんす保管が基本

絽の着物は「夏だから着物は無理…」という概念を覆してくれる頼もしい存在です。ぜひ夏のおしゃれに取り入れてみてください。

きもの講師ともこ
タンスに眠っている絽の着物がある方は、着物専門の買取業者への相談もぜひ検討してみてくださいね。

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