着物を処分したいと思っても、「そのまま捨てていいの?」「古い着物でも売れる?」「母や祖母の着物を処分するのはもったいない」と悩む方は多いのではないでしょうか。
着物は、素材・種類・作家・証紙・保存状態によって価値が大きく変わります。見た目が古くても、正絹の訪問着や振袖、作家物、産地物の着物であれば、買取してもらえる可能性があります。
本記事では、着物の処分方法や捨てる前に確認したいポイント、売れる着物の特徴、高く売るコツまで分かりやすく解説します。

![]() 編集部 | 衣類商許可(古物商許可一覧(東京都公安委員会)第301112217619号)のもと、着物を含む衣類の流通・売買に精通した立場から、着物買取や出張買取に関する情報を監修しています。全国の着物買取業者への独自取材や、第三者機関による1,000名規模のアンケート調査をもとに、中立的な情報を発信しています。 |
目次
着物を処分する前に確認したいこと

着物を処分する前に、まず確認しておきたいのが「本当に捨ててよい着物かどうか」です。
着物の中には、古く見えても中古市場で需要があるものがあります。特に、正絹の着物や作家物、有名産地の着物、証紙付きの着物は、処分する前に一度査定してもらうのがおすすめです。

正絹かどうか確認する
着物買取では、ポリエステルやウールよりも、正絹の着物の方が評価されやすい傾向があります。
正絹とは、絹100%で作られた高級素材のことです。訪問着・振袖・留袖・付け下げ・小紋・紬などで正絹素材のものは、中古市場でも需要があります。
見た目だけで素材を判断するのは難しいため、購入時のたとう紙や証紙、品質表示が残っていないか確認してみましょう。
証紙や落款が残っていないか確認する
証紙は、着物の産地・品質・織元などを証明する大切な紙です。
大島紬、結城紬、牛首紬、黄八丈、有松絞りなど、産地物の着物には証紙が付いていることがあります。証紙があると価値を証明しやすくなり、査定額に影響する場合があります。
また、作家物の着物には落款が入っていることがあります。着物の端や衿先、衽部分などに作家名や印がないか確認してみましょう。

帯や和装小物も一緒に確認する
着物を処分するときは、着物だけでなく帯や和装小物も確認しておきましょう。
特に、袋帯・名古屋帯・帯締め・帯揚げ・長襦袢・草履・バッグなどがセットで残っている場合、まとめて査定に出すことで評価されることがあります。
帯の中には、着物本体よりも高く評価されるものもあります。
- 袋帯
- 名古屋帯
- 帯締め・帯揚げ
- 長襦袢
- 草履・バッグ
- 和装小物一式
タンスの中に着物関連の小物がある場合は、まとめて整理しておくとスムーズです。
着物の処分方法7選
着物を処分する方法には、買取・フリマアプリ・リサイクルショップ・寄付・譲渡・リメイク・自治体ゴミなどがあります。
それぞれメリット・デメリットがあるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。
| 処分方法 | メリット | デメリット | おすすめの人 |
| 着物買取 | 価値があれば現金化できる | 業者選びが必要 | 捨てる前に価値を知りたい人 |
| フリマアプリ | 自分で価格を決められる | 出品・梱包・発送が手間 | 時間に余裕がある人 |
| リサイクルショップ | 持ち込みやすい | 専門査定されにくい | すぐ手放したい人 |
| 寄付 | 社会貢献になる | 送料がかかる場合がある | 誰かに使ってほしい人 |
| 知人に譲る | 思い入れを残せる | 相手探しが必要 | 身近に着物を着る人がいる人 |
| リメイク | 形を変えて残せる | 費用や手間がかかる | 思い出を残したい人 |
| 自治体ゴミ | 手軽に処分できる | 価値があっても捨てることになる | 状態が悪く再利用が難しい人 |
着物買取業者に売る
着物を処分する方法として、まず検討したいのが着物買取です。
着物専門の買取業者であれば、素材・種類・証紙・作家名・保存状態などを見たうえで査定してもらえます。
特に、訪問着・振袖・留袖・紬・作家物・産地物の着物は、捨てる前に一度査定へ出すのがおすすめです。
着物は、古くても種類や素材によっては買取してもらえることがあります。価値が分からないまま処分する前に、まずは無料査定で確認してみましょう。
メルカリ・ヤフオクなどで売る
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリ・オークションサイトで着物を売る方法もあります。
自分で価格を決められるため、うまく売れれば買取業者より高く売れる可能性もあります。
ただし、着物の状態説明・採寸・写真撮影・購入者対応・梱包・発送などの手間がかかります。また、シミや汚れの説明不足によるトラブルにも注意が必要です。

リサイクルショップへ持ち込む
近くのリサイクルショップへ着物を持ち込む方法もあります。
すぐに手放せる点はメリットですが、一般的なリサイクルショップでは着物専門の査定士がいないこともあります。
その場合、正絹・証紙・作家物・産地物などの価値が査定額に反映されにくい可能性があります。
高価買取を狙うなら、リサイクルショップよりも着物専門の買取業者へ依頼する方がおすすめです。
寄付する
まだ着られる状態の着物であれば、寄付という選択肢もあります。
団体によっては、着物や帯を回収し、国内外で再利用したり、リメイク素材として活用したりする場合があります。
ただし、寄付先によって受け入れ条件が異なります。シミやカビが強い着物は受け付けてもらえないこともあるため、事前に確認しましょう。
知人や家族に譲る
着物を着る家族や知人がいる場合は、譲るのも良い方法です。
特に、母や祖母の着物など思い入れがあるものは、身近な人に受け継いでもらえると気持ちの整理もしやすくなります。
ただし、寸法が合わない場合や、着用シーンが限られる場合もあるため、相手が本当に使えるか確認してから譲るとよいでしょう。
リメイクする
着物をバッグ・ワンピース・小物・インテリアなどにリメイクする方法もあります。
思い出のある着物を形を変えて残せるため、遺品整理や生前整理で選ばれることもあります。
一方で、リメイクには費用がかかる場合があります。高級着物や作家物の場合、リメイクする前に一度価値を確認しておくと安心です。
自治体のゴミとして処分する
状態が悪く、再利用や買取が難しい着物は、自治体のゴミとして処分できます。
多くの自治体では、着物は衣類として「可燃ゴミ」または「古布・資源ゴミ」として扱われることがあります。ただし、分別ルールは地域によって異なります。
帯留めや金具付きの小物、草履などは別の分別になることもあるため、処分前に自治体のルールを確認しましょう。

着物は処分より買取がおすすめな理由
着物を処分したいとき、まず買取を検討するのがおすすめです。
理由は、着物は見た目だけでは価値を判断しにくく、古いものでも売れる可能性があるためです。
古い着物でも売れることがある
「30年前の着物だから売れない」「母の古い着物だから価値がない」と思っていても、実際には査定対象になることがあります。
特に、正絹の訪問着・振袖・留袖・紬・作家物などは、中古市場で需要があります。
状態が良いものや、証紙・落款が残っているものは、古くても査定額がつく可能性があります。
シミや汚れがあっても査定対象になる場合がある
着物にシミや汚れがあると「もう売れない」と思いがちですが、状態によっては買取できることがあります。
もちろん、シミ・カビ・変色・においが強い場合は査定額が下がりやすくなります。
しかし、希少性のある着物や作家物、産地物の着物であれば、多少状態が悪くても値段がつくケースがあります。
帯や小物もまとめて売れる
着物買取では、着物本体だけでなく帯や和装小物もまとめて査定してもらえることがあります。
特に袋帯や名古屋帯は需要があり、状態や作家によっては高く評価される場合があります。
着物を処分するときは、タンスの中にある帯・長襦袢・小物類も一緒に確認しましょう。
高く売れやすい着物の特徴
すべての着物が高く売れるわけではありませんが、以下のような着物は査定で評価されやすい傾向があります。
- 正絹の着物
- 証紙付きの着物
- 作家物の着物
- 有名産地の着物
- 未使用・しつけ糸付きの着物
- 振袖・訪問着・留袖など需要がある着物
- 帯や小物がセットで残っているもの
振袖
振袖は、成人式や結婚式などで着用される未婚女性の礼装です。
華やかな柄や状態の良い振袖は、中古市場でも需要があります。特に、正絹・総絞り・作家物・状態の良い振袖は査定で評価されることがあります。
訪問着
訪問着は、結婚式・入学式・卒業式・お茶会・パーティーなど幅広い場面で着用できる着物です。
需要が安定しているため、正絹で状態が良いものは買取対象になりやすい着物です。
留袖
留袖は、結婚式などフォーマルな場で着用される礼装です。
黒留袖・色留袖ともに、正絹素材で紋入り、状態が良いものは査定対象になります。ただし、家紋が入っているため、需要やサイズによって査定額に差が出ることがあります。
紬
大島紬・結城紬・牛首紬・塩沢紬など、有名産地の紬は買取で評価されやすい着物です。
特に証紙が残っている場合は、産地や品質を証明しやすくなります。
作家物の着物
有名作家や人間国宝の作品は、査定で高く評価される可能性があります。
落款や証紙、共箱、たとう紙などが残っている場合は、必ず一緒に査定へ出しましょう。

値段がつきにくい着物の特徴
一方で、着物の種類や状態によっては、買取価格がつきにくいこともあります。
ウールや化学繊維の着物
ウールやポリエステルなどの着物は、正絹に比べて買取価格が低くなりやすい傾向があります。
普段着として作られたものが多く、中古市場での需要も限られるためです。
ただし、未使用品や人気ブランド、デザイン性の高いものは査定対象になる場合があります。
シミ・カビ・においが強い着物
長期間タンスに保管していた着物は、湿気によるカビや変色、においが出ることがあります。
状態が悪いほど再販が難しくなるため、査定額は下がりやすくなります。
ただし、自己判断で洗濯やシミ抜きをするのはおすすめできません。生地を傷める可能性があるため、そのまま査定に出す方が安全です。
需要が少ない柄やサイズの着物
古い柄やサイズが極端に小さい着物は、再販しにくいため査定額が低くなることがあります。
ただし、アンティーク着物として需要がある柄や、リメイク素材として使えるものもあります。
捨てる前に一度まとめて査定してもらうとよいでしょう。
着物を高く売るコツ
着物を処分する前に、少しでも高く売るためのポイントを押さえておきましょう。
- 証紙・落款・たとう紙を一緒に出す
- 帯や和装小物もまとめて査定に出す
- 無理にクリーニングしない
- 着物専門の買取業者に依頼する
- 複数業者で査定額を比較する
証紙や付属品をそろえる
証紙・たとう紙・購入時の付属品がある場合は、必ず着物と一緒に出しましょう。
証紙があることで、産地や品質を証明しやすくなります。特に大島紬や結城紬などの産地物は、証紙の有無が査定に影響することがあります。
帯や小物もまとめて査定に出す
着物だけでなく、帯や和装小物もまとめて出すことで、査定額アップにつながることがあります。
特に、袋帯・名古屋帯・帯締め・帯揚げ・草履・バッグなどがセットで残っている場合は、一緒に査定してもらいましょう。
無理にクリーニングしない
査定前にクリーニングへ出した方が高く売れると思う方もいますが、必ずしもそうとは限りません。
着物専門のクリーニングは費用が高く、査定額よりクリーニング代の方が高くなる場合があります。
シミや汚れが気になる場合でも、まずはそのまま査定に出すのがおすすめです。

着物を処分するならどこがいい?買取方法の選び方
着物を売る方法には、主に「出張買取」「宅配買取」「店頭買取」があります。
| 買取方法 | 特徴 | おすすめの人 |
| 出張買取 | 査定士が自宅に来てくれる | 着物の枚数が多い人、持ち運びが大変な人 |
| 宅配買取 | 箱に詰めて送るだけで査定できる | 自宅で完結させたい人、対面が苦手な人 |
| 店頭買取 | 店舗へ持ち込んで査定してもらう | 近くに店舗がある人、すぐ現金化したい人 |
大量の着物を処分したい場合や、帯・小物もまとめて整理したい場合は、出張買取が便利です。
自宅にいながら査定してもらえるため、重い着物を運ぶ手間がありません。
古い着物でも、正絹・作家物・証紙付き・有名産地の着物であれば買取してもらえることがあります。
価値が分からないまま捨ててしまう前に、着物専門の買取業者で無料査定を受けてみるのがおすすめです。
遺品整理で着物を処分するときの注意点
母や祖母の着物を遺品整理で処分する場合、気持ちの整理がつかず悩む方も多いです。
着物には思い出が詰まっていることも多いため、すぐにゴミとして処分するのではなく、残すもの・売るもの・譲るものに分けて整理するとよいでしょう。
思い入れのある着物は無理に手放さない
すべての着物を一度に処分しようとすると、後悔することがあります。
成人式や結婚式で着た着物、家族の思い出がある着物などは、無理に手放さず一部だけ残すのも選択肢です。
価値が分からない着物は査定してもらう
遺品の着物は、購入時の価格や種類が分からないことも多いです。
見た目では価値が分からない着物もあるため、処分前に専門業者へ査定してもらうと安心です。
査定額がつかない場合でも、整理の判断材料になります。
供養という選択肢もある
思い入れが強く、売ることにも捨てることにも抵抗がある場合は、着物供養を検討する方法もあります。
寺院や供養サービスによっては、着物や人形、思い出の品を供養してくれる場合があります。
「大切にしていた着物をそのまま捨てるのはつらい」という方には、気持ちの整理がしやすい方法です。
着物処分でよくある質問
着物は燃えるゴミで捨てられますか?
多くの自治体では、着物は衣類として可燃ゴミや古布・資源ゴミに分類されることがあります。
ただし、地域によって分別ルールが異なるため、必ず自治体の案内を確認しましょう。帯留めや金具付きの小物は別分別になる場合があります。
30年前の着物でも売れますか?
30年前の着物でも、素材や状態によっては売れる可能性があります。
特に正絹の訪問着・振袖・留袖・紬・作家物・証紙付きの着物は、古くても査定対象になりやすいです。
シミやカビがある着物は買取できませんか?
シミやカビがある着物でも、買取できる場合があります。
ただし、状態が悪いほど査定額は下がりやすくなります。無理に自分で汚れを落とそうとせず、そのまま査定に出すのがおすすめです。
証紙がない着物でも売れますか?
証紙がなくても買取できる場合があります。
ただし、証紙がある方が産地や品質を証明しやすく、査定額が上がる可能性があります。証紙・落款・たとう紙などが残っている場合は、まとめて査定に出しましょう。
大量の着物を処分したい場合はどうすればいいですか?
大量の着物を処分したい場合は、出張買取が便利です。
査定士が自宅まで来てくれるため、重い着物を運ぶ必要がありません。帯や和装小物もまとめて査定してもらえることがあります。
リサイクルショップと着物買取業者はどちらがいいですか?
高価買取を狙うなら、着物専門の買取業者がおすすめです。
一般的なリサイクルショップでは、素材・証紙・作家名・産地などを正しく評価してもらえないことがあります。価値が分からない着物ほど、専門査定を受ける方が安心です。
まとめ:着物は処分する前に価値を確認するのがおすすめ
今回は、着物の処分方法や捨てる前に確認したいポイント、高く売れる着物の特徴について解説しました。
- 着物はゴミとして処分する前に価値を確認するのがおすすめ
- 正絹・証紙付き・作家物・産地物の着物は買取対象になりやすい
- 帯や和装小物もまとめて査定に出すと評価されることがある
- シミやカビがあっても買取できる場合がある
- 大量の着物を処分するなら出張買取が便利
着物は、見た目が古くても価値が残っていることがあります。
特に、母や祖母から受け継いだ着物、長年タンスに眠っていた着物は、自分では価値を判断しにくいものです。
捨ててしまってから後悔しないためにも、まずは着物専門の買取業者で無料査定を受けてみるのがおすすめです。



