着物をレンタルする時に何か注意することはあるの?
購入ではなく、あくまでレンタルだからこそ発生するトラブルはあります。
本記事では着物レンタルに関する注意点を店頭・宅配それぞれに分けてご紹介するとともに、トラブル回避方を解説していきます。
店頭で着物をレンタルする時の注意点
まずは店頭で着物をレンタルする時の注意点。
観光地での着物レンタルなど、圧倒的に利用者の多い店頭レンタルですが、5つの注意点があります。
金額でレンタル店をチョイスしない。
まずはなんと言っても金額でレンタル店をチョイスしないこと。
意外と金額だけでレンタル店を選んでしまいがちですが、まずは目的地に近いかどうかで選ぶのが得策です。
普段から着物を着ていない人は、着物を着ているだけで体力を消耗するので、観光などの場合、目的地から遠いと大変な思いをします。
その他の条件も含めて、安易に金額で選ばず、きちんと条件に合うかどうかを確認しましょう。
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時間に余裕を持ってレンタル店へ行く
いざレンタル店に行っても混み合っていて、予定時間をすぎてしまった・・・なんてケースもあります。
時間に余裕がない状態だと、満足に着物を選ぶこともできません。
また、レンタル店に人がごった返す時間帯だとさらに待たされてしまうことも・・・。
なるべく早い時間に店を訪れた方が、ゆっくり着物も選べますし、レンタル店のスタッフさんも余裕をもってしっかりと着付けしてくれるので、時間に余裕を持って行くのが得策です。
手荷物はなるべく少なくする
手荷物をなるべく少なくすることもポイント。
スーツケースなどの大型の荷物は預かってくれる店舗もおおいのですが、手荷物レベルだと防犯の観点から預かりが難しい店舗も。
それに手荷物が多いと着物と合わせてレンタルするバッグに納まり切らないこともあるので、予め手荷物レベルの物は少なくしておきましょう。
ホテルに宿泊することが前提なら、最低限のお財布や携帯以外は置いてくるのがいいですね。
事前にお手洗いは済ませておく
一度着物を着てからお手洗いに行くと、どうしても着崩れを起こしてしまいます。
とはいえ我慢するのは現実的ではないので、予めお手洗いは済ませておきましょう。
それでもどうしてもお手洗いに行くのは仕方ないのですが、行くたびに着崩れがどんどん起きて返却前にはヨレヨレ・・・なんてことになりかねません。
なるべくレンタル店側で綺麗に着付けしてもらった通りの状態がベストなので、お手洗いの頻度を少なくするためにも事前に済ませておくことは大切ですよ。
匂いの強い食事はやめておく
着物姿で食事をとるとなると、ソースが跳ねてシミになってしまったり・・・というのはよくあるでしょう。
なので誰もがシミがつきやすいような(たとえばカレーうどんのような)食事は避ける傾向にあります。
しかし意外と盲点なのが匂いの強い食事。
焼肉などの匂いが強く残る食事をとった場合、通常よりもクリーニングの費用が業者側でかかり、その分を請求されてしまう恐れがあります。
着物を来ているときはなるべく匂いの強い食事を避け、なるべく換気の聞いた環境で食事を摂るのがいいですよ。
以上が店頭レンタル時の注意点。
なるべくスマートにレンタル→返却するためにも、時間などの余裕をもって利用したいですね。
実際に着物を着ている時も、気を使いすぎてすごく疲れた・・・とならないためにも、予め目的地や利用目的、立ち寄る予定の飲食店などを明確にしておきましょう。
それでは次は宅配レンタルを利用した時の注意点について解説していきますね。
着物の宅配レンタル利用時の注意点
次は宅配レンタルの注意点。
宅配ならではの注意すべきポイントがあるので、それぞれ分けてご紹介します。
予約は1週間以上前に行っておく
まずは何よりも予約のタイミング。
電話して即日で着物が送られてくるわけではないので、事前予約は必須です。
例外として喪服などの冠婚葬祭用の着物は即日レンタル・即日発送も可能ですが、基本的には事前に予約が必要ですね。
大体1週間以上前、人気の柄であれば2~3週間以上前に予約しておくのが前提なので、レンタルの日取りが決まればすぐに予約しましょう。
着物到着後に不足分がないか確認する
着物が自宅に到着したら、必ず不足分がないか確認しましょう。
当日になって箱を開けたら実は帯が足らなかった・・・なんてことになったら大変です。
届いたその日に不足分がないか確認するのは絶対にやっておきましょう。
返却方法や返却時の状態は要チェック
レンタル店によっては返却時の折り畳み方法を指定してくるところもあります。
帯や着物は畳み方で劣化したりするので、当然といえば当然なのですが、問題は着物を返却した後に汚れが見つかったなどでクリーニング代を請求されるケース。
覚えがあれば仕方ありませんが、覚えがない場合は納得がいきませんよね。
なので返却時には着物に汚れがないかなどチェックし、可能ならスマホで写真をとっておくのが良いでしょう。
返却中についた汚れの可能性もありますし、はっきりさせるためにも写真に残し、一定期間保管しておくのがいいですよ。
以上が宅配レンタル時の注意点。
宅配レンタルは顔の見えない相手とのやりとりとなるため、確認やチェックなどが店頭に比べて多いイメージです。
実際これでもかと確認するだけで、後々のトラブルも減るので、少し手間はかかりますが逐一確認・チェックを行うのがいいですね。
それでは次は着物レンタルのトラブル回避方法について解説していきますね。
着物レンタルのトラブル回避方法
着物レンタルのトラブル回避方法は以下の3つ。
- レンタル保険があれば入っておく
- 予めレンタル用途を伝えて注意事項を確認しておく
- 返却前には写真を撮っておく
とりあえず上記3つを守っていれば余計なトラブルに巻き込まれることはないので、それぞれ詳しく解説していきますね。
着物のレンタル保険があれば入っておく
レンタル店によってですが、既存プランの他にレンタル保険というサービスがあります。
これは万が一シミになるような汚れがついたとしても、全額保証もしくは○万円まで保証するというサービスです。
可能であれば、レンタル時にこれらのサービスに加入しておけば、万が一着物に大きな汚れがついたり破けてしまった場合も安心!
保険の費用も少額なケースが多いので、なるべく入ることをおすすめします。
予めレンタル用途を伝えて注意事項を確認しておく
観光地のレンタル店を利用する場合は間違いなく観光目的ですが、それ以外となると用途は必ず伝えましょう。
親族の結婚式があって・・・急に友人がなくなって・・・などなど、背景を伝えておくことで、レンタル店側もどのような対応が必要かイメージすることができます。
事前にこちらの状況を説明した上で、レンタル店側のルール(規約)を確認しておくと、「そんなの聞いてない!」をお互い避けることが出来、余計なトラブルがなくります。
返却前には写真を撮っておく
前述の宅配レンタルの注意点でも書きましたが、返却前にはなるべく写真を撮っておきましょう。
特に裾回りや袖周りは、知らず知らずのうちに汚れがついていたりと見落としがち。
あとでいきなり請求が来てモメるよりも、返却時に汚れがないかを証明するための写真は撮っておいた方がいいですね。
以上が着物レンタルのトラブル回避方法。
とにかく確認をする・証拠を残しておくことで、いざと言う時にもトラブルに発展することはないでしょう。
また、面倒という形は裾回りや袖周りだけでも写真を撮っておくのがいいですね。
着物レンタルの注意点!トラブルに会うことなく着物借りる方法もご紹介まとめ
いかがでしたか?
気軽に利用できる着物レンタルですが、何も考えずに利用すると何かあった時に大変!
なので、事前にしっかりルールを確認するなどして、トラブルのタネになるようなことを潰しておくのがいいですね。
特に着物そのものに関するトラブルは多くなりがちなので、なるべく綺麗に着て、返すときは汚れがないか確認、可能なら写真を撮った上で返却するのがいいですね。
楽しくレンタルするためにも、しっかり注意点を把握してトラブルなく着物をレンタルしてくださいね!