寒い季節に、着物上から着られる羽織や和装コート。
知り合いに譲ってもらったものの、着る機会が少ない、サイズが合わない、などの理由から、「いっそのこと、売ってしまおうかな?」とお考えの方も多いのではないでしょうか?
まず、はじめにお伝えしておくと、着なくなった羽織や和装コートも、着物同様に買い取ってもらうことができます。
本記事では・・・
- 各羽織ものの種類
- 着物の羽織や和装コートの買取相場はどれくらいなのか
- 相場よりも高く売るコツ
について、まとめています。
羽織の買取を検討されている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
羽織とは?着物の羽織・和装上着(コート)の特徴や種類
肌寒くなってくると、洋服の上からジャケットやコートを羽織るように、着物にも上着が必要です。
もともと羽織や和装コートのはじまりは、男性が塵除けのために着ていた「胴服」に由来すると言われています。
そのため、江戸時代頃までは、男性が着るもの衣服として認識されていました。
女性が羽織を身につけるようになったのは、明治以降のこと。服装の自由が認められ、おしゃれ着や防寒用とし少しずつ広まっていきます。
着用シーズンは、10月から翌年の4月ごろが主流です。洋服と同じように、着物も秋から春先までは上着が必要なのですね。
着物の羽織・和装上着(コート)の特徴・役割は?
男性の胴服に起源のある羽織や和装コートですが、現在はもう少し幅広い用途で使われています。
- 防寒
- 着物の汚れを防ぐ
- コーディネートを楽しむ
しかし、あくまでも羽織や和装コートはサブ的な役割。羽織や和装コートそのものは正装とは認められず、振袖や留袖などフォーマルな着物には相応しくないとされています。
一方、色無地や小紋などシンプルな着物に合わせるとぐっと粋な印象に。合わせる羽織によっては、もともとの着物よりも格が高くなる場合もあるのです。
丈の長さには特に決まりがなく、時代によって流行があります。現在は、エレガントな装いが叶うロング丈が人気です。
着物の羽織・和装上着(コート)の種類は?
カーディガンやジャケットなど、洋服のアウターにも種類があるように、着物の羽織にも着用シーンや季節に合わせて、さまざまな種類があります。
ここからは、羽織の種類についてご紹介します。
- 羽織
- 和装コート
- 道中着(どうちゅうぎ)
- 道行(みちゆき)コート
- 雨コート
- ケープ、ポンチョ
羽織
最もポピュラーな着物の上着といえば、羽織です。格式高い着物には向かず、色無地や小紋などカジュアルな着物の上に羽織ります。
洋服でいうところのカーディガンやジャケットのような存在で、短いものであれば室内で着用していても失礼にはあたりません。
反対に膝下を超える長羽織の場合は、座ったりする際にシワがつきやすいため、部屋に入る前に、脱いだ方が無難でしょう。
羽織は一般的にカジュアルな上着に分類されますが、江戸小紋に紋が入った羽織を合わせると略礼装として着用できます。
和装上着(コート)
礼装や正装には、無地のコートを合わせます。
ウールやカシミアなど素材は洋服のコートと同じですが、着物や帯の形に合わせて、
・袖の部分や腰回りがゆったりしている
・襟元が深くあいている
という特徴があります。
コートと呼ばれるだけあって、丈はやや長め。室内に入る前に、脱いでおくのがマナーです。
道中着(どうちゅうぎ)
和装コートよりも、カジュアルに羽織れる防寒用コートです。
ウールや化学繊維で作られていることが多く和装コートよりもやや薄いのが特徴。
真冬よりも、少し肌寒い時期に着用されます。また、右前を飾り紐で結ぶため、羽織ると可愛らしい印象を与えます。
「道中、お気をつけください」という言葉があるように、本来道中着は、旅に出る際の防寒・ちりよけを目的に作られた上着。
現在も普段着として着用されることが多く、フォーマルなシーンには不向きでしょう。
道行(みちゆき)コート
外出用のコートで、襟の形が四角く開いているのが特徴です。
- 道行襟:最もスタンダートな四角い形
- 被布衿(ひふえり):両橋に飾りがついているタイプ
- 都衿:ボタンが縦に並んでいるタイプ
道中着と名前が似ていますが、道行コートは礼装や順礼装からカジュアルまで幅広く羽織ることが可能。
結婚式の場合は、色無地や黒の道行き、観劇やお茶会など改まった席では、小さい小紋柄か絵羽模様が用いられています。
いずれも、室内に入る前に脱ぐようにしましょう。
雨コート
着物をすっぽり覆う、雨避けのコートです。
種類は、ロングコート状になった一部式と、上下にセパレートになった二部式の2種類。
一部式の雨コートは、背丈に合わせてオーダーメイドで作ることが多いので、中古で販売することは難しいかもしれません。
一方、長さが自由に調整できる二部式は、
- 丈の調節がしやすい
- 小さく折りたたんで付属のポーチで持ち運べる
など着物を着る機会の多い人であれば、1つは持っておきたい便利アイテム。
絹や化学繊維など素材やデザインも豊富で、撥水加工がされているものは、雨を弾く機能も備わっています。
その他のコートと同様、室内に入る前に脱いでおくのがマナー。あらかじめ、タオルや手拭いで軽く水滴を拭き取っておくと、着物のシミを防げておすすめですね。
ケープ・ポンチョ
着物専用というわけではありませんが、袖のないケープやポンチョを上着として着用することも可能です。
ゆったりとしたシルエットで、着物の着崩れも気になりません。
あくまでカジュアル用ですが、着物ファッションを気軽に楽しみたい!という方にはおすすめですね。
以上が羽織・和装コートの特徴や種類についてです。
基本的には複数用意しておいて、TPOに合わせて着回すのが良いですね。
それでは次は羽織や和装コートの買取相場について解説していきます。
着物の羽織や和装上着(コート)の買取相場はどれくらい?
着物の羽織や和装コートを買い取ってくれる店舗は、まだまだ少ないのが現状ですが、買取相場は、無名のもので状態が良ければ、数百円から数千円ほど。
羽織は時代や流行によって、丈やデザインに特徴があり、ここ数年は、アンティークのものほど人気が高い傾向にあります。
羽織紐の部分が希少な素材で作られている場合は、1万円〜2万円の価値がつくこともあります。
着物講師ともこ:「最近では、洋服と和服をミックスさせたファッションも注目を集めていますし、その導入編として羽織や和装コートは取り入れやすいアイテムなのかもしれませんね」
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アンティークの羽織や和装上着(コート)は、買取相場が高くなる!
一般的な羽織 (状態よし・刺繍あり) | 200円〜500円 |
戦前のアンティーク羽織 (手刺繍・ロング丈) | 10,000円〜 |
戦前のアンティーク和装コート (羽織紐付きアンティーク) | 5,000円 |
羽織や和装コートの相場を決めるのは、一点一点の希少さと需要です。
経年劣化の避けられない着物は、製造から10年が相場を決めるボーダーラインと言われています。
しかし、古い新しいだけでは判断できないのが、羽織の奥深いところ。
羽織は、他の着物と異なり、アンティークで希少性があるものほど、高値で買い取られる傾向にあります。
そのため、お手持ちの羽織に対して・・・
- 祖母からもらった羽織が古すぎて年代が分からない……
- 今のトレンドにあったデザインなの?
と思っている方はむしろチャンス。
迷ったら、まずは無料査定に出すことをおすすめします!
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着物の羽織や和装上着(コート)を高く売る3つのポイント
「少しでも高く買い取ってもらいたい!」と思ったら、羽織や和装コートを買取に出す前にいくつか押さえておきたいポイントがあります。
- 保存状態を確認する
- 冬前に買取に出す
- 膝下より長いロング丈が人気
シミや汚れ、ほつれは大丈夫?保存状態を確認する
他の着物を売る際にも言えることですが、やはり保存状態の良し悪しは買取価格に大きく影響します。
もともと着物の上から着用する羽織や和装コートは、着物以上に汚れやシワがつきやすいもの。
特に、アンティークや作家作品となれば、刺繍の状態も重要なポイントになってきますので、ほつれやシミの有無を事前に確認しておきましょう。
買取に出す時期は冬前がおすすめ!
羽織や和装コートは、寒い冬のシーズンに需要が高まります。
素材やデザインにもよりますが、売りたい着物の着用シーズンを見越して買取に出すと、査定額もプラスになる可能性があるため、覚えておくと便利なテクニックです。
膝下より長いロング丈が人気
洋服にも流行があるように、羽織や和装コートにも流行があります。
この数年人気を集めているのは、膝下より長いロング丈。
どんな着物にも合わせやすくエレガントな印象を与えてくれる長羽織は、汎用性が高く中古市場でも高値で買い取られる可能性が高いのです。
羽織・和装コートを高額で売却!
大手着物の買取業者ランキング
1位:バイセル
- 卓越した査定力を持つ査定員が見るので、買取価格に期待できる。
- 運営元の株式会社バイセルテクノロジーズは上場企業
- 女性査定員を指名できるので、女性でも安心して羽織・和装コートを売れる。
- 他店より1円でも安ければ全品返却を掲げるほど、買取価格に対して自信がある。
買取価格・対応共に評判が良く、羽織・和装コートの買取を頼むならバイセルがいちばんでしょう。
運営元の株式会社バイセルテクノロジーズは2019年12月に上場しており、企業として社会的信頼があります。
上場していると、押し買いや買い叩きなどの悪質なことはできませんし、安心して羽織を売却できますよ。
また、女性査定員を指名することもできるので、女性の方でも安心して羽織を売れるのがポイント。
高価格・安心という2つの大きなツボを押さえているのがバイセルなのです。
2位:買取プレミアム
- 運営元の株式会社バイセルテクノロジーズは上場企業
- 事前に無料の電話相談で不安な点を相談できる。
- 証紙や証明がなくても買取りOK。
- 歴戦の査定員がいるので、適正な価格で羽織・和装コートを買取りしてくれる。
買取プレミアムはバイセルと運営元が同じ会社です。
そのためこちらの運営元も上場企業である株式会社バイセルテクノロジーズですね。
なので内容自体はそれほど変わりなく、高額買取が期待できますし、出張買取は即日現金で支払われます。
さらに証紙や証明書がなかったり、古い羽織・和装コートでも問題なく買取してくれるので、難アリの羽織・和装コートを売る時は買取プレミアムもしくはバイセルがベストですよ。
3位:ザ・ゴールド
- シミがあったり、柄が古くても買取りしてくれる。
- 最新の相場を常に把握しているので、適正価格で買取りが可能。
- プライバシーマーク取得により、個人情報の取り扱いも安心。
ザ・ゴールドは3つの買取方法どれにも対応はしていますが、基本的には出張買取メインの買取店ですね。
着物の最新相場を把握しているため、下手に買い叩くことなく、適正価格で売却することができるでしょう。
またプライバシーマークを取得していることから、個人情報の取り扱いに関してもしっかりしているので、安心して着物を売れますね。
羽織・和装コートの買取で一番のおすすめはバイセル
当サイトいちばんのオススメはバイセルです。
買取価格は業界最高値が期待できますし、他社より1円でも買取価格が低ければ全て返品を謳っているのが大きいですね。
また対応自体も評判がよく、査定員も凄腕ばかりなので、安心して高く和装コートを売るならバイセルに依頼するのがベストですよ!
着物の羽織や和装上着(コート)を売るなら、着物買取専門業者がベスト!まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、羽織や和装コートの種類・買取相場・相場よりも高く売るコツについてご紹介しました。
着物の上着とひとことで言っても、その種類や素材はさまざま。
通常の着物とは違い、アンティーク品が高く評価されるなど、買取相場により一層変動があることが、お分かりいただけたかと思います。
しかし、羽織や和装コートを買い取ってくれる店舗はまだまだ少なく、オークションでも値段がつきにくいのが現状です。
これらの複雑なポイントを見分けて、適正な価格を導き出すためには着物買取専門業者に売却するのがベストな選択。