着物買取に出したら安いもなにも二足三文じゃないか!
仕立てる時は高額なのに売るとなると急に安くなってがっかりする着物。
実際口コミや評判を見ても着物をたくさん売っても数百円ぐらいだった・・・なんて声もありますし、なぜそんなに安くなるのでしょうか?
本記事では着物買取が安く、二足三文になる理由について解説していきます。
目次
着物買取が安いと感じてしまうのは購入時とのギャップがあるから
購入時は数十万円する着物。特に訪問着や振袖など、購入時の相場が高価なものであれば、買取額とのギャップがあるほど『安い』と感じでしまうでしょう。
買う時が高いから売る時も高い、あなたもそう考えているかもしれませんが、実は中古の着物は一般的には『古着』と同じなのです。
もちろん着物としての価値はベースにあるので、洋服の古着とは全く別ですが、それでも誰かが袖を通した時点で古着となるので、価値は下がります。そのため、購入時との価格のギャップから、『安い』と感じてしまうのです。
それでも着物が二足三文になるのはよっぽどのこと
古着となった時点で価値が下がる着物ですが、それでも二足三文になるのには理由があります。
- そもそもの価値が低い着物
- 古着以外の要因で価値が大きく下がった
着物買取で二足三文となるのは上記2つのどちらかが理由。
そもそも購入時が数千円~1・2万円のものであれば「まぁ、そうだよね」と納得がいきますよね。
しかし、数十万円もするような着物が二足三文になるのは、古着となったこと以外に大きな要因があるのです。
次項では着物買取が二足三文になってしまう6つの要因について解説していきますね。
着物買取が安い理由は?二足三文になる6つの要因
価値ある着物でも着物買取で二足三文となるのは理由があります。
- 10年以上経った古い着物
- シミやカビ・汚れなどの状態が悪い着物
- 着物の素材が価値の低い素材を使っている
- 着物のサイズが小さい
- 証紙や落款がない
- 業者に見る目がない・不正に査定額を下げている
上記の6つがよくある要因ですが、それぞれ詳しく解説していきますね。
10年以上経った古い着物
購入から10年以上経過した古い着物は価値が大きく下がります。
というのも着物の買取額を決めるのは需要と供給がすべて。
10年以上経過していると、業者が買い取って再販しようとしても買い手がつかないことが多く、そのため買取額自体が大きく下がってしまうということです。
もちろん10年以上経過していても高額で流通している着物はありますが、そちらは着物としてではなく、骨董品としての価値を見出された場合であり、レアケースと言えますね。
シミやカビ・汚れなどの状態が悪い着物
シミやカビ・汚れなどが付着していると価値は大きく下がります。
普段から着ていたとしても、袖周りや裾回りの汚れなどは気付き難く、査定時に言われて初めて知った!という人もいるぐらいです。
着物の裏地のシミなどはそれほど買取額に大きく影響はありませんが(それでも価値は下がりますが)、表面が大きく汚れている場合は二足三文での買取となる場合が多いですね。
着物の素材が価値の低い素材を使っている
着物の素材も価値を大きく決める要因です。
正絹の着物は買取時も比較的高額で買取してもらえますが、ポリエステル・ウールなどの化学繊維で出来た着物は二足三文なんてことも。
化学繊維系の着物は購入時はリーズナブルな価格ですが、売却するとなると買取額はそれ以上に大きく下がるケースがあります。
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着物のサイズが小さい
着物の売却理由でよくあるのが「両親からもう着ないから売って欲しいと頼まれた」というケース。
ご両親が何年も前に購入した着物を売ろうとするケースですが、サイズが小さいと買取額は大きく下がります。
というのも日本人の平均身長は年々上がり続けているのです。
年 | 男性 | 女性 |
1970年 | 165.9cm | 154.5cm |
2020年 | 172.3cm | 159.5cm |
上記のとおり、2020年現在と50年前の平均身長を比べると、男女ともに5cm以上も伸びていることがわかります。
このことから、昔に購入した着物は現在では着用できる人が少なく、その分価値がさがってしまうということです。
証紙や落款がない
着物にはその着物の価値をあらわす証紙や落款というものがあります。
落款は基本的に着物に押されている印鑑のようなもので、証紙は製造元が明記された布です。
証紙や落款がないと、たとえ高価な着物であっても、価値を証明できず二足三文・・・なんてことはよくあります。
高価な着物は必ず証紙や落款があるので、これらの着物の価値を証明する物がなければ当然価値は大きく下がります。
業者に見る目がない・不正に査定額を下げている
業者に見る目が無かったり、不正に査定額を下げているというケースも中には存在します。
特に所在地が不明であったり、連絡先が電話番号しかわからない・・・といった場合は怖いですね。
買取には古物商の許認可が必要ですが、こういった業者はそれらを持っているかどうかも怪しいです。
こういった詐欺まがいの悪質行為は現在でも未だ存在します。
以下の記事は私が出会った悪質業者の経験談もあるので、気になる方は読んでみてください。
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以上が着物買取が安く、二足三文となる要因で、これらの要因があると着物の価値が大きく下がってしまうことになります。
しかし、これらはあくまで下がる要因があって、実際はユーザー側が高望みしているケースも。
そこで当サイト(着物女子)では、実際に着物買取を利用したユーザーに対して、思っていた金額と実際の査定額にどれだけのギャップがあるか調査をしてみました。
具体的なデータをもとに解説していきますね。
安い!とがっかりした人が半数以上!着物買取額のギャップ
着物女子でインターネットアンケートサービスを使って着物の買取額の印象について調査をしてみました。
アンケート媒体:https://freeasy24.research-plus.net/
アンケート調査期間:2023年4月13日〜4月14日
有効解答件数:100件
着物買取を利用したことのある30代〜50代の男女を対象として調査
Q.1 着物買取を依頼した際の「買取額」についての印象を教えてください。
思っていたより安かったとがっかりする人が半数以上という結果になりました。
ただし、約3人に1人ぐらいの割合で思っていたより高かったというケースもあるようです。
では具体的にどれぐらい安かったのかを見ていきましょう。
Q.2 着物の買取額がご自身が思っていたよりどれぐらい安かったか具体的に教えてください。
思っていたよりも安かったとしても、半数以上が1万円以内と、自分が思っている金額との乖離はあまりなさそうな結果になりました。
反対に思っているより10万円以上安かった・・・とがっかりするケースはほぼ無いようで、だいたい自分が思っている1万円前後ほど実際の買取額はブレがあるようです。
では反対に「思っていたより高く売れた」人は、具体的にどれぐらい高く売れたのでしょうか?
Q.3 着物の買取額がご自身が思っていたよりどれぐらい高かったか具体的に教えてください。
高く売れるケースとしては、自分が思っているよいも1万円以上高かった!という解答が半数以上を占めました。
思っているより5万円以上高く売れた!というケースは稀ですが、概ね思っているより1~5万円ほど高いというケースが多いようです。
以上が着物女子で調査した着物の買取額に対する印象の調査結果です。
下振れ(安くなった)場合は1万円以内、上振れ(高くなった)場合は1~5万円と、高く売れるケースでは思っていたより高く売れた!とびっくりする方が多い印象です。
また、実際のデータから上振れ下振れ共に10万円〜というケースは稀なようで、自分が思っている買取額から大きく乖離するということはほとんどないと言えるでしょう。(大体思った通りの金額あたりに落ち着く。)
着物の買取額は着物の状態などに左右される部分が大きいのですが、下がる要因があるということは、反対にそれらを防ぐ方法もあるということ。
次項では着物買取で二足三文にならないためにできることをご紹介します。
着物を二足三文の安値で買取させないための4つのポイント
着物買取で安い!とならないために、二足三文で買取させないポイントはあります。
- 需要期に売却する
- 保管場所・方法に気を付ける
- 事前にクリーニングに出す(条件付き)
- 適当な業者に売ってしまわない
上記の4つがポイントですが、それぞれ詳しく解説していきますね。
着物の需要期に売却する
1年を通して着物には需要期があり、これらの需要期前に着物を売ることで、幾分か高く売ることができます。
- 入学・卒業式
- 成人式
- 結婚式
入学・卒業式がある3月、成人式がある1月、そして結婚式が多くなる6月のこれらの月より2ヶ月ぐらい前が買取の需要期です。
なので毎年11月~翌年4月ごろまでに売ると、着物が高く売れやすいということですね。
着物の保管場所・方法に気を付ける
これは実際に着物を売るぞ!となってからの話ではありませんが、常日頃から保管場所や保管方法に気をつけておくこともポイント。
風通しが良いところで、しっかりと畳んで保管しているかどうかで、着物の劣化具合が変わります。
たとう紙という着物を保管する際につかう紙は、買取時に着物と一緒にだせば査定額がプラスになるので、常日頃からたとう紙に包み、しっかりと保管しておきたいですね。
着物買取に出す前にクリーニングに出す(条件付き)
着物買取に出す前にクリーニングに出すのもポイント。
しかしこれは条件があり、あくまで「高額な着物の場合のみ」です。
高額な着物であれば、クリーニング料をペイできるほど買取額が上がるケースはあるのですが、元々が安値で購入した(数千円〜数万円で購入した)着物はやめておきましょう。
安値で購入した着物をクリーニングに出しても、買取額はそれほど上がらず費用をペイすることが出来ないため、結果的に損をしてしまうことになるからです。
あくまで高額着物が対象ですが、事前にクリーニングに出して綺麗にするのはアリですね。
適当な業者に着物を売ってしまわない
4つ目は売り先に関するポイント。
適当な業者に着物を売ると、あなたの着物の価値がわからず結果的に二足三文・・・というのは、先の要因の部分で解説しました。
なので、着物の価値を適切に理解している、大手の着物買取業者がおすすめです。
大手は着物の流通量も多く、市場価値を把握しているため、あなたの着物も市場価格に照らし合わせて適性価格で買取してくれますよ!
着物を高く売るならバイセルがおすすめ
- 卓越した査定力を持つ査定員が見るので、買取価格に期待できる。
- 古くてシミがついていたりしても、どんな状態でも査定してくれる。
- 運営元の株式会社バイセルテクノロジーズは上場企業
- 女性査定員を指名できるので、女性でも安心して着物を売れる。
- 他店より1円でも安ければ全品返却を掲げるほど、買取価格に対して自信がある。
買取価格・対応共に評判が良く、着物の買取を頼むならバイセルがいちばん!
運営元の株式会社バイセルテクノロジーズは2019年12月に上場しており、企業として社会的信頼があり、悪質な買い叩きはありえません。
また、男性が家に上がるのが怖い・・・という方は、女性査定員を指名することもできるので、女性の方でも安心して着物を売れるのがポイント。
古い着物でも査定してくれるので、売れるかどうか不安・・・という方には特におすすめですね。
高価格・安心という2つの大きなツボを押さえているのがバイセルなのです。
以上が着物を二足三文で売らないためのポイントです。
まとめると、普段からしっかりと保管し、適切な時期に適切な業者に売る。
これだけで着物買取で二足三文になる・・・というのは防げることがおおいです。
もちろん元々の価値が低いなど、どうにもならないことはありますが、それでもなるべく高く売るために上記の4つのポイントは押さえておきましょう。
安い着物は買取に出さずに処分するのが正解?
そもそも安い着物はどうやったって高く売れないし、処分するのが正解?
と思う方もいるでしょうが、そのまま捨てるよりも売ってしまうのが正解。
というのも安い着物を売るのは以下のメリットがあるからです。
- まとめて売れば値ががつくケースが多い
- 実は価値がある着物で買取額が高くなる
- 無料引き取りで処分する手間が省ける
一着では価値がつくなくとも、まとめて売ることで買取りしてもらえるケースも多く、さらにその中に価値ある着物があれば高額で買取となることも。
最悪無料で引き取ってもらえるので、自分で処分する手間が省けますし、わざわざ処分するなら一度買取業者に見せるのがいいでしょう。
買取に出せば値がつく着物も、処分すれば価値はゼロ。
なので処分する前に一度業者で査定してみるのがいいですね。
祖母や母が着てた大切な着物であればなおさらですし、仮に価値がつかなかったとしても無料引き取りがあるので、ダメ元で見せてみるのがおすすめですよ!
着物買取が安いのは事実!?二束三文になる6つの理由と安い着物の処分方法まとめ
着物買取で安値がつけられるケースは当然ありますが、それには理由があります。
仮に査定の結果、二足三文と言われても実は他の業者であれば価値を見出せて、適性価格で買取してくれることもあるので、一つの業者が無理だったから・・・と諦めず、別の業者にも見せてみるのがいいですね。
理由は様々ありますが、大切な着物を安易に処分せずに、価値のわかる業者に見せて、次の持ち主に運んでもらうのが正解ですよ!