夏の風物詩であり、涼やかな印象を与える浴衣。
着物よりも手軽に着られるため、着物は持っていないけど、浴衣は数着持っている、という方も多いのではないでしょうか?
着なくなった浴衣は、着物同様に買取に出すことができます。しかし、持ち込むお店によって買取相場が大きく変わるのも事実です。
本記事では、浴衣の買取相場やどこに持ち込めばいいのか?浴衣を売る際に最適な時期はあるのか?など、知っておくと便利な浴衣の買取情報についてご紹介していきます。
目次
浴衣も着物として売却できる!
浴衣は「湯帷子(ゆかたびら)」の略称で、もともとは、平安時代の貴族が風呂に入る際、蒸気で火傷をしないように薄い布を着たことがはじまりとされています。
時代の変遷とともに、男女兼用の寝巻き、夏の行水後に着用する衣服と生活に欠かせない着物となり、現在は夏祭りなどお出かけ着として親しまれています。
浴衣の主な素材は風通しの良い綿素材が主流。意外に知られていないかもしれませんが、浴衣は着物の一種なのです。
中には、「着物買取専門業者では、浴衣を買い取ってもらえないのでは?」と思っている方も多いかもしれませんが、心配ありません。
浴衣は、着物として売却することができます。
ただし浴衣は、薄く湿気の多い夏場に着るもの。シミやシワがつきやすく、物によっては買取しにくいものもあります。日頃のお手入れはできるだけ、丁寧に行いたいものです。
しかし、あきらめる必要はありません。有名作家やブランドものは買取市場が高く思わぬ高値がつくこともあるからです。
着物同様に浴衣の知識を持った査定士がいる着物買取専門業者に、持ち込みし、しっかりと査定してもらうことをおすすめします。
それでは、気になる浴衣の買取相場についてみていきましょう。
浴衣の買取相場はどれくらい?数百円〜1万円と幅広い!
浴衣はもともとの販売価格が他の着物と比べて低いこともあり、やや値段がつきにくい傾向にあります。
実際の買取相場は、300円〜数千円程度で、ミシン仕立ての簡易な浴衣の場合は300円〜1,000円が相場となります。しかし、希少性の高い浴衣や人気ブランドであれば、1万円を超える場合もあります。
実際の買取例は下記の通りです。
浴衣の買取相場
ミシン仕立て(やや汚れあり) | 300円〜1,000円 |
汚れの少ないノーブランドの浴衣 | 500円〜2,000円 |
綿絽(めんろ)(手縫い、居敷当て付き) | 3,000円〜3,500円 |
宮古上布(状態良好、居敷当て付き) | 18,000円 |
希少性の高い宮古上布(みやこじょうふ)の浴衣や、大手百貨店で販売されている綿路(めんろ)の浴衣も、状態がよければ、数千円〜数万円の価値がつくこともあるようです。
人気メーカーの浴衣の買取相場
SOU・SOU | 9,000円〜10,000円 |
TSUMORI CHISATO | 10,000円〜1,6000円 |
最近では、和服や和小物を斬新なアレンジでデザインする人気メーカーも出てきました。
足袋や浴衣、傾衣など日本の四季をポップに表現するSOUSOUは若い世代を中心に注目を集めています。
買取相場は、1万円弱となることも。
また、日本を代表するデザイナー「津森千里」が手がける大人ガーリーなブランド「TSUMORI CHISATO」も個性的な浴衣を展開しており、一定のファンを獲得していることから、買取価格は1万6千円を超えることもあります。
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浴衣を高く売るための4つのポイント
やはりせっかく大切な浴衣を手放すなら、高く売りたいですよね。浴衣を高く売るためには、どんなことに気を付ければよいのでしょうか?
浴衣を高く売るための4つのポイントは以下の通りです。
- 浴衣をクリーニングに出しておく
- 浴衣が高く売れる4〜7月に売る
- 浴衣の帯や下駄をセットで売る
- しわを伸ばす、着物と同じ方法で畳むなど日頃から手入れをする
順番に詳しくみていきましょう。
浴衣をクリーニングに出しておく
浴衣は肌に直接触れるため、汗染みや黄ばみは避けられません。家庭用の洗濯機で洗うことも不可能ではありませんが、細かいシワになってしまう、糸がほつれてしまうなど、後々のトラブルになりかねません。
特に淡い色合いの浴衣はシミが目立ちやすいので、シーズンが終わったら、毎年クリーニングに出すようにしましょう。
ただし、数回しか着ていないなど、浴衣によっては買取額よりもクリーニング代のほうが高くつくケースもあります。買取相場と比較し、検討した上でクリーニングに出すことをおすすめします。
浴衣が高く売れる4〜7月に売る
なかなか高価買取が期待できない浴衣ですが、せっかく売るなら季節柄、浴衣の需要が高まる夏前を狙って売ることをおすすめします。
夏祭りが頻繁に開催されるのは7月上旬。8月に入ると一気に需要が下がります。そのため、多くの人が浴衣を購入する4月〜7月が狙い目といえるでしょう。
浴衣の帯や下駄をセットで売る
浴衣の帯合わせは非常に重要です。みなさんも浴衣を購入される際は、帯や下駄をセットで揃える方がほとんどではないでしょうか。
浴衣を着る際に必需品である帯や下駄を一緒に売ると、「浴衣セット」として高値で買取られる場合があります。お手持ちで売却できる和小物は一緒に査定にだすようにしましょう。
しわを伸ばす、着物と同じ方法で畳むなど日頃から手入れをする
薄い綿素材でできた浴衣は、他の着物と比べてしわになりやすいです。汚れやシワがひどい場合は買い取ってもらえないケースもあります。
- ハンガーに干して陰干しする
- 着物と同じ方法で折り目にそってたたむ
- しわの部分を霧吹きで軽くぬらして、伸ばす
など、日頃からできるだけ手入れを行うようにしましょう。
浴衣を高く売るならどこが正解?「持ち込み」で買い取ってくれる店舗はどこ?
浴衣はその年によって着たい色も変わり、夏になるとつい買い揃えてしまうという人も多いのではないでしょうか?
買取相場が他の着物と比べて高くない浴衣だからこそ、売却先には気を付けましょう。また、店舗によっては実際に浴衣を持ち込んでその場で査定してもらうことも可能です。
例えば……
- ブックオフに売る
- リサイクルショップに売る
- セカンドストリートに売る
- 着物買取専門業者に売る
順番にみていきましょう。
ブックオフに売る
ブックオフとは、中古本・中古家電の販売チェーンです。漫画やゲーム機を販売しているイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
残念ながら、ブックオフでは、浴衣をはじめ着物の買取を行っている店舗はごくごく僅かです。せっかく持ち込み買取に訪れても、買い取ってもらえないケースがあるため、事前に確認するようにしましょう。
リサイクルショップに売る
浴衣の売却先として、真っ先にリサイクルショップを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
リサイクルショップは、衣服に限らず様々な中古品の買取をしてくれます。
また持ち込んだ衣類をその場で査定してくれるので、その場ですぐに買取額が知りたい方には、比較的使いやすい売却先といえるかもしれません。
ただ、浴衣をはじめとした着物の買取を専門にしているわけではないので、きちんと浴衣の価値を査定してもらえるかは定かではありません。
他の洋服同様に扱われ、必要以上に安い買取価格になることもあるため、高価買取を希望するならおすすめはできません。
セカンドストリートに売る
セカンドストリートは、全国で500店舗以上やオンラインストア(WEB買取)を行う総合リユースショップ。
洋服やバックの買取を中心に、ハイブランド品から家具家電まで幅広い買取を行っているのが特徴です。
全国展開をしているので、持ち込み買取の際には非常に便利。
しかし、リサイクルショップ同様、着物に特化した査定士がいるわけではないので、浴衣の買取価格はなかなか期待できないため、おすすめできません。
着物買取専門業者に売る
4つの中で、最もおすすめしたい売却方法です。
バイセルをはじめとする大手着物買取業者では、各エリアに持ち込み買取センターがあります。
事前に電話またはメールフォームにて、持ち込み査定の予約ができるため、待ち時間なくスムーズに買取ができます(完全予約制)。
住んでいる近くに買取センターがないという方は、査定員が自宅まで浴衣の査定に来てくれる「出張買取」や買取代金が即日で振り込まれる「宅配買取」があります。
出張料や査定料は全て無料で、万が一売却を断ってもキャンセル料がかからないため、安心です。
浴衣を高額で売却するなら
ザ・ゴールドがおすすめ!
- シミがあったり、柄が古くても買取りしてくれる。
- 最新の相場を常に把握しているので、適正価格で買取りが可能。
- プライバシーマーク取得により、個人情報の取り扱いも安心。
- 他社で買取不可となった着物の買取実績もあり。
ザ・ゴールドは3つの買取方法どれにも対応はしていますが、基本的には出張買取メインの買取店ですね。
着物の最新相場を把握しているため、下手に買い叩くことなく、適正価格で売却することができるでしょう。
またプライバシーマークを取得していることから、個人情報の取り扱いに関してもしっかりしているので、安心して着物を売れますね。
浴衣の買取相場はどれくらい?浴衣を売る際の持ち込みや買取時期を徹底解説!【まとめ】
今回は、浴衣の買取相場や持ち込み買取を行う際に、おすすめの店舗をご紹介しました。
買取相場は数百円〜数万円と決して高くはありませんが、その分きちんと浴衣の価値がわかる着物専門買取業者に依頼することが大切です。
また、大量生産ができない有名作家の浴衣や、個性的な柄が楽しめるブランド浴衣は、そのシーズンにしか買えないものも多く、中古であっても高値が付きます。
浴衣の需要が高まるのは、夏祭りが始まる少し前、4月〜7月が狙い目です。